楽天モバイルが「やめとけ」と言われる理由を社員が検証|SNS批判の真偽

「楽天モバイルやめとけ」——SNSやネット掲示板でよく見かけるこの言葉。でも、その根拠は2年前・3年前の情報をそのまま引用したものが大半です。

現役社員の立場から正直に言います。批判の一部は正しく、一部はすでに解決済み、一部は誤解です。この記事では5つの主要批判を一つひとつファクトチェックし、「楽天モバイルが向いている人・向いていない人」を明確にします。

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「やめとけ」と言われる主な5つの理由

SNS・口コミサイト・Youtubeのコメント欄を社員目線で徹底調査したところ、「やめとけ」の根拠は主に次の5つに集約されます。

よく見る批判ファクト判定一言まとめ
①電波が弱い・つながらない ⚠️ 部分的に正しい エリアによる。2024年以降は改善が著しい
②会社がつぶれそう・不安定 ❌ 誤り(古い情報) 2024年に黒字転換、1,000万回線超え
③店舗が少ない・サポートが使いにくい ⚠️ 部分的に正しい 店舗は都市集中。オンライン完結派なら問題なし
④短期解約するとブラックリストに入る ⚠️ 要注意(グレーゾーン) 明確なブラックリストはないが短期解約は歓迎されない
⑤料金以外のデメリットが多い ❌ 大半は誇張 固有のデメリットはRakuten Linkへの慣れが必要な点くらい

以下で一つずつ詳しく解説します。

①電波・つながらない問題の現状

批判の内容

「地下鉄で使えない」「建物内でつながらない」「田舎はほぼ圏外」——これらはかつて非常に多く見られた批判です。

社員視点のファクトチェック

📡 2024〜2025年のエリア整備状況(現時点の情報)
  • プラチナバンド(Band 28, 700MHz)の整備が進行中。低周波数帯のため建物内・地下への浸透性が向上
  • 総務省の資料ベースで人口カバー率は98%超(2024年度末時点)
  • 衛星通信サービス(Starlink連携)のロードマップを発表済み。将来的に山間部・離島でも利用可能になる見通し
  • パートナー回線(au回線ローミング)により電波の届きにくい地域を補完

正直な現状評価

プラチナバンドの整備はまだ途上段階です。都市中心部では実用上の差が少なくなってきましたが、山間部・地下深い場所・古いビルの内部では依然としてドコモ・auより不安定な場合があります。

「電波が弱い」という批判そのものは2022〜2023年の頃はほぼ正しかったですが、2025年現在は「場所による」が正確な表現です。

💡 こんな人は電波問題を感じにくい
  • 通勤・通学が都市部の地上路線(地下鉄メインでない)
  • 職場・自宅がWi-Fi完備でモバイル回線は外出時のみ
  • デュアルSIM端末でサブ回線と併用している

判定:⚠️ 部分的に正しい(2023年以前のエリアデータに基づく批判が多い)

②業績不安・つぶれる心配への回答

批判の内容

「赤字続き」「三木谷さんが個人保証している」「いつサービス終了するかわからない」——主に2021〜2023年の業績悪化期に広まった不安です。

社員視点のファクトチェック

✅ 2024年以降の業績転換(重要)
  • 楽天モバイルは2024年に単月黒字化を達成(決算発表より)
  • 契約回線数が1,000万回線を突破し、損益分岐点を超えたとされる
  • 楽天グループ全体としての財務的サポートに加え、モバイル事業単体での収益改善が明確になった
  • 「三木谷個人保証」報道は過去のもの。現在の財務状況とは切り離して考える必要がある

社内にいると「潰れる」という感覚はまったくありません。もちろん社員だから楽観的すぎる部分はあるかもしれませんが、少なくとも事業縮小の計画は現時点では聞こえてきません。

むしろ衛星サービス展開・法人向け拡大・MVNO拡充など、攻めの投資フェーズに入っている印象です。

判定:❌ 誤り(2023年以前の情報をアップデートせず引用しているケースが大半)

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③店舗・サポートの使いにくさ

批判の内容

「ショップが近くにない」「電話サポートがない」「チャットサポートがつながりにくい」——サポート体制への不満は根強くあります。

社員視点のファクトチェック

店舗の実態

楽天モバイルショップは都市部・商業施設に集中しており、地方では確かに少ない傾向があります。ただし、手続きの大半はアプリ・Webで完結するため、店舗に行く必要がある場面は限定的です。

店舗でないとできないこと(現時点)
  • 機種変更時の端末下取りカウンター手続き
  • 初期設定サポート(SIMカード交換補助など)
  • 対面での本人確認が必要な一部手続き

これらが不要な人はオンライン完結で問題なし

サポートの実態

電話サポートは原則ありません(一部プレミアムサポートを除く)。チャットサポートは混雑時につながりにくいことは事実です。

一方、Rakuten Hand・楽天モバイルアプリ経由の手続きは充実しており、プラン変更・契約確認・利用明細確認はほぼリアルタイムでできます。

判定:⚠️ 部分的に正しい(デジタルに不慣れな方には不向きな面がある)

④短期解約でブラックリストに入る?

批判の内容

「キャンペーン目当てで契約してすぐ解約するとブラックリストに入る」「再契約できなくなる」——この噂はSNSで非常に広く拡散しています。

社員視点のファクトチェック

⚠️ これはグレーゾーンです
  • 楽天モバイルが公式に「短期解約ブラックリスト」の存在を認めた公式発表はない
  • ただし、複数回の短期解約を繰り返すユーザーに対しポイント付与を制限する仕組みが存在する可能性は否定できない
  • 「キャンペーンポイント目的の繰り返し解約・再契約」はキャンペーン規約の適用外となる場合がある
  • 短期解約1回で「永久利用停止」になるという事例報告は確認できていない

現役社員としての個人的見解

正直に言うと、明確な「ブラックリスト」というシステムがあるかは社員の自分にもわかりません。ただ、キャンペーン規約には「不正利用と判断した場合はポイントを取り消す場合がある」旨の記載があります。

「解約してすぐ再契約したら前回のポイントがもらえなかった」という声は複数確認しており、キャンペーン目的の短期解約・再契約は規約違反リスクがあると理解しておくほうが安全です。

判定:⚠️ 要注意(ブラックリストそのものの存在は不明だが、ポイント制限のリスクはある)

⑤料金以外のデメリットは本当にある?

批判の内容

「無料通話アプリしか使えない」「iPhoneで使えない機能がある」「テザリングが遅い」など、料金以外の不満も散見されます。

社員視点のファクトチェック

Rakuten Link(無料通話)について

楽天モバイルの最大の強みである「国内通話かけ放題(無料)」はRakuten Linkアプリを使った場合の話です。標準の電話アプリで発信すると30秒22円の通話料が発生します。

Rakuten Linkは10秒以内の短い通話はカウントされないという制約もあり(詳しくは別記事参照)、使い方に慣れるまで少し注意が必要です。ただし、慣れてしまえば問題なく使えます。

iPhoneとの相性

iPhoneでも楽天モバイルは使えます。ただしRakuten Linkのキャリアダイヤル機能はiOSで一部制限があり、完全に同じ体験にはなりません。Android端末のほうが楽天モバイルの機能をフルに使えます。

テザリングの速度

楽天モバイルはデータ容量無制限(速度制限なし)のため、テザリングに使っても別途料金はかかりません。速度は電波状況に依存しますが、特別に遅いということはなく、混雑時間帯にやや速度が落ちるのは他キャリアと同様です。

料金以外のデメリット整理
  • Rakuten Linkへの慣れが必要(10秒コール問題など)
  • iPhoneユーザーは一部機能に制限あり
  • 電波状況は居住エリアによって大きく異なる
  • 店舗・電話サポートが使いにくい(デジタル慣れが必要)

「料金が安い」「無制限で使える」メリットと天秤にかけて判断を

判定:❌ 大半は誇張(Rakuten Linkの使い方への慣れが主なハードルで、それ以外は通常のキャリアと大差ない)

楽天モバイルに向いている人・向いていない人

ここまでのファクトチェックを踏まえ、率直に整理します。

向いている人

  • ✅ データ通信を月20GB以上使う(または使い放題を活用したい)
  • ✅ 都市部在住・通勤で地下鉄をほぼ使わない
  • ✅ Wi-Fi環境が自宅・職場に整っている
  • ✅ スマホ操作・アプリ手続きが苦にならない
  • ✅ Androidユーザー(楽天モバイルの機能をフルに使える)
  • ✅ 楽天市場・楽天カードなどを活用してSPU倍率を上げたい
  • ✅ デュアルSIM端末でサブ回線として使う
  • ✅ 海外に月に数回出る(海外データ2GBまで追加料金なし)

向いていない人

  • ❌ 山間部・離島など電波が届きにくいエリアが生活圏
  • ❌ 地下鉄を毎日使い、通話・通信の安定性が最優先
  • ❌ 店舗での対面サポートが必要な方(高齢者・デジタルが苦手な方)
  • ❌ iPhoneで通話機能をフル活用したい方
  • ❌ 緊急通報(119・110)の確実性を最重視する場面がある(電波が不安定な環境)

「向いていない」人への代替案

向いていない要素が1つでもあると「全面的にやめとけ」ではなく、デュアルSIMでサブ回線として使うという選択肢もあります。ドコモ・auをメイン回線に維持しながら、楽天モバイルをデータ回線として追加することで、電波リスクを回避しつつ料金を抑えられます。

デュアルSIM活用例
  • ドコモ(通話メイン)+楽天モバイル(データ通信・Wi-Fiルーター代替)
  • au(音声通話安定)+楽天モバイル(無制限データ・テザリング)
  • → 月トータル料金を抑えながら電波の安心感も確保

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まとめ|「やめとけ」批判のファクトチェック結果
  • 「電波が弱い」→ ⚠️ 部分的に正しい。都市部は改善済み、地方・地下は要確認
  • 「つぶれそう」→ ❌ 誤り。2024年に黒字化・1,000万回線突破で財務改善
  • 「サポートが使いにくい」→ ⚠️ 部分的に正しい。オンライン完結派には問題なし
  • 「短期解約ブラックリスト」→ ⚠️ 明確なブラックリストは不明だがポイント制限リスクはある
  • 「料金以外のデメリット多い」→ ❌ 大半は誇張。Rakuten Linkへの慣れが主なハードル
  • 向いている人は都市部在住・データ大量使用・楽天経済圏活用者
  • 向いていない要素があってもデュアルSIM活用で解決できるケースが多い
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